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研修採用者インタビュー・富士通株式会社

このページではプロポーザルマネジメント®を企業研修で採用いただいた方に取材させていただき、その感想を掲載しています。


ご所属やお仕事内容は2017年当時の内容です。

共創型ビジネス推進組織であるデジタルフロント・ビジネスグループに2017年春より所属。新しいフロント人材であるデジタルイノベーターの人材育成、および商談前段の指揮をとる。



——今回は研修をご採用いただき、まことにありがとうございました。早速ですが、ワークショップイベントにプロポソン®をご採用いただいたいきさつについてお教えいただけますでしょうか。

 私自身、数年にわたって、「システムエンジニア(国内で3万人)の変革」を推進する事業企画に携わってきました。そこでは「ハッカソン」「アイデアソン」といったワークショップをこれまで実施してまいりました。提案活動の標準化もそれらと同様に重要だとだんだんと気づくようになり、その過程で、APMPの活動を知ったわけです。「プロポソン®」がそれに近いものだと理解して、「ハッカソン」「アイデアソン」と同じように富士通PLYでできないかと考えるようになりました。

 

——その富士通PLYとはいったいどういったものなのでしょうか。

 弊社では様々な「共創スペース」を持っていますが、その一つである富士通PLYはいわば、デジタルビジネス時代の「システムエンジニアの道場」のようなものだと考えています。セミナーやワークショップ、トークセッションだけでなく、モノづくりでのプロトタイピングなどもできるオープンな場となっています。 

 そこでは、社内の人材だけでビジネスを考えるのではなく、社外の方とも積極的にコラボしながらイノベーションを起こしていこうというもの。これまでの受託型ビジネスの限界を突破し、共創型のビジネスへの転換を実現しようというものです。そのために設置した“共創“スペースです。

 

——御社がイノベーションを起こすことに取り組んでいて、柴崎さんはそこでワークショップなど「場づくり」をする立場にあったということですね。「プロポソン®」のようなワークショップも企業のイノベーションに有効だという発想でしょうか。

 そういうことですね。これまで弊社の提案活動は、部分的には提案プロセスの標準化ができていましたが、それでも個人に依存する部分が多く、時代の最先端に合致していたか少々疑問でした。良い提案内容、提案プロセスを広めるような文化を作る必要ではないかと思いご相談させていただいた結果、「プロポソン®」をワークショップイベントとして開催する方向で動くことができました。

 

——具体的には、どういった部分に期待いただけたのでしょうか。

 APMPはグローバルに標準化された提案プロセスを持っており、弊社がこれからグローバルビジネスを広げていく上で共通言語になりうると考えました。競技性のある形のワークショップに参加してもらうことでモチベーションを上げられ、楽しみながらAPMPの推奨するプロセスを学べるのではないかと思いました。日本独自で開発された点も私がプロポソン®に惹かれた点でもあります。

 社内のイントラネットのコミュニティサービスを使って募集をかけたところ、システムエンジニア、営業部門、プリセールスの部門からたくさんの応募があり、お断りしなければならない状況になりました。私の期待が社内の期待とも一致したのではないかと思います。

 

——私たちにとってもうれしいことです。ありがとうございます。期待に応えられたか気になるところですが、受講された皆さんの反応はいかがでしたか。

 私自身も受講者も、提案活動は営業やSEが分担してバラバラで行うというイメージが強かったのですが、個人の力に偏り過ぎず、「チームで共通のフレームワークを持って提案準備をすること」の重要性が再認識されたように思います。また、チェックリストとしてフレームワークを活用することで、増加が想定されるグローバル商談にも対応できそうだという、ポジティブな反応がありました。事後のアンケートでも高い満足度を示す指標も得られ、主催側としてもやって良かったと思っています。

 富士通PLYで実施したことも当日その場で良い影響がでました。富士通PLYの良さはオープンスペースで設置しているので社内だけでなく社外の方も見学ができ、そうした形であえて「見える化」をする工夫をしています。プロポソン®のワークショップを知らなかった方、通りすがりの人にも、飛び入りで見学してもらうこともできました。その中には執行役員や人材開発担当者もいて、活動の認知拡大という意味でも効果的だったように思います。

 

――本日はありがとうございました。